天使と悪魔
「だから、とっととその合格を取り消せよ!」


すると先生が

「あなたは悪魔の遺伝子を持つ人。
名前は悪田春悪。
A組。
低級精、不合格者の1人。」


「な、なに言ってんだよ!」

 
「低級精にも合格できない奴がよく言うよ。まずは自分で実力磨いてからいちゃもんつけろ。」

「な!」


そして、また周りがざわつき始める。


「えー!あいつ低級精も合格できてないの?!」

「それは、やばい」

「悪魔の遺伝子を持つ奴ってこんなもんなんだ」

「まじないわ。」

「あーぁ。悪魔の名前が汚れたわ。」

「はぁ。悪魔の名誉に泥を塗りやがって。」

 

今度はこんな暴言が行き交っている。

「みなさん静粛に。これで発表を終わりにします。各自教室に戻りなさい」


はぁ。

終わった。

ふと、さっき先生に暴言を吐いていた人を見ると、赤面していて、拳を強く握り締めていた。

血も出ている。


そんなに恥ずかしいんだっらやんなきゃいいのに。


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