天使と悪魔
そう冷たく言って教室を後にした。
「………。」
これで良かったんだよね?
うん。
良かったんだ。
今までだってそうしてきたじゃん。
だけど、
だけど!!!
だけど、本当は心の中では少しだけ期待があったんだ。
本当は人間の悪口を言われるのは嫌だし、慣れてもいない。
一人は寂しくないと言っていたけど本当は寂しい。
仲間はいらないって言ったけど本当はすごく欲しい。
頼ったり頼られたり、救ったり救われたり、いろんな事をしたい。
でも、私はそれが許されないから。
私は鬼に命、名誉、人間を売ったから。
今更何をしようとも無駄なんだ