天使と悪魔





その橋は600メートルあると言われている


そして橋の終わりにはもう一つのドアがある




「行きましょう」


その声とともに私達は歩き出した


橋の下は水がためられている



深さはどれくらいあるのだろうか


そんなことを考えているうちにドアの前まで来ていた






「それじゃぁ、気をつけて。6時には戻ってくること。いい?」






「わかってる。」





それとともに門の扉が開いた



「ギィィィィィィィー」


錆び付いたドアがやっと開かれた。













「これが………外。」



当たりは廃墟と荒野、崩れた建物が広がっていた。



整備された塀の中みたいではなく、
あたり一面が草や木が生い茂っていてひっくり返っている車があったり。



ここが外なんだ。





「気をつけて。」


そういって門が閉まった










ああ
 




私は今外にいる。




自由だ。




「さて、化け物を殺しに行くか。」




そう、神島幸希が言った。



皆もそれに納得したように歩き始めた。





みんなは無言。




そりゃー、そうか。



さっき私があんな事を言ったから。
< 42 / 154 >

この作品をシェア

pagetop