天使と悪魔
外に出てからおよそ2時間。
いまだに敵には見つけていない。
まぁ、こんなに近くではあんまりいなからな。
相変わらずみんなは無言。
と、沈黙を破ったのは神坂エルだった
「ねぇ?何度も聞くようだけど愛莉ちゃん?本当にそれでいいの?」
やっぱり、このことか。
「私達は昨日話し合って仲良くする事にしたの。天使と悪魔。元通りまでは行かなくて良いから今より仲良くなりたいって」
みんなはそれを無言で聞いている。
「その中に愛莉ちゃんも入っているんだよ?」
入ってる?
私が?
人間の私が?
「だから、もう一度考えてくれないかな?」
もう一度考える?
私にその資格があるの?
私はチームを拒絶したんだよ?
そんな私を受け入れてくれるの?
だけど、私には…………
守らなきゃいけない約束があるの。
「……っ」
私が話そうとしたときだった