天使と悪魔
「行くぞーー!!!!」
魔鬼斗の声とともに私以外の人達は化け物に飛びついた
私は仲間じゃないからやる意味がない
普通は行くべきだけど、私仲間を助けられない。
助けちゃいけない
戦いの様子を見学しておこう
「く!強い!」
化け物は予想をはるかに超える強さだった
エルが後頭部に刃を向けるが前足で止められてしまう
幸希が後背から攻めようとするがそれも後ろ足で阻止した。
他のみんなも同様に止められている
が、その化け物の足が急に今のよりももっと鋭くなった
鋭くなった途端にいきなり魔矢にその足を振り下ろそうとした
「え?!ちょ」
だめだ!
あの体勢だったらよけられない!
と、同時に魔矢に足が振り下ろされた
「魔矢!よけろ!!!」
魔鬼斗が叫ぶがそれも、もう遅い
「ガギイイイイィィィィーーン」
「魔矢ーーーー!!!!!!」
鋭い足が地面に突き刺さった
「やだ!魔矢!!」
叫んでいる仲間。
だが後ろから
「え?!なんで?!」
化け物の数十メートル後ろに魔矢はいた
「なんで?!なんで助けてくれたの?!」
と、こんな声が聞こえる