天使と悪魔



「んじゃ!今日は帰るか!」


やっと落ち着きを取り戻したと思ったら、次はこんな声まで。

ことチームはどれだけマイペースなんだか








でも、嫌いではないな。




すると、また

心の奥底から声がした






























『お前、仲間を助けたな』



やっぱり。

赤鬼月鳥か。


「別に。助けた訳じゃない」



助けた訳じゃない……


『嘘をつくな!』


あまりの声の大きさに体が揺れた


『お前が嘘をついていることはすぐにわかる。何せ、ここはお前の心の中だからな』


あぁ、そっか

バレバレなんだ


「ごめん。もう二度と助けない。もし私が助けたら私の魂をあげる」


これが一番良いやり方だ。


自分を追い詰めないと


『良かろう。俺の力は他の奴に使うな。自分のために使え』


うん。

わかってる


わかってるから


何回も言わないで


『話は済んだ。現実へ帰れ。』


「うん。」




































< 50 / 154 >

この作品をシェア

pagetop