天使と悪魔


「そうだったの。」

先生は全部理解した様子で納得した。


先生は外に行ったことがあるのかな?

外の事をいっぱい知っていそうだな


「愛梨さん?」



「……はい?」


突然話を振られた

まぁ、大体は予想はできる

どうせ……

「チームに入る気になった?」


やっぱり。

いつもこれ


何回も聞かれたって私の答えは変わらない


「………」


皆が私に注目する。

皆の目が何かを願っているようにも見えた


「私はチームには入らない。」


みんなの目が一瞬にして曇ったのがわかった


「それはどうして?」



冷静に先生が聞いてきた


「理由は簡単よ。このチームは弱いから。私にふさわしくない。」


これは少し本音が入っている


今日の戦いを見て少し不安になった


本当にこのままの強さで大丈夫なのかなって。

あの戦いを見たら誰だってそう思う


「な、なんだよそれ!」

「そーだよ!今日助けてくれたじゃん!」

「今日はさ!初めてだったからもあるし!!」

「少し手加減してやってたんだよ?!」


は?

なに?

手加減?!


「っは?!なに言ってるの?中途半端な気持ちでやってたら命取りになるの?!知ってるでしょ!!?」


「……っ」

みんなが一斉に黙る



「何が初めてだからだよ!?そんなのただの言い訳だよ!!」


「そ、それは…」


「何も知らないでチーム、チームって!!!少しは人のことも考えて!」





……シーン








やばい


感情的になりすぎた


人前でこんなことを言うなんて

本当に馬鹿だな


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