天使と悪魔
「行ってみよう!!」
声をあげたのは私
その途端私は走り出した
みんなも私に付いてきてくれている
納得してくれたんだ
荒野を走って
岩が剥き出しになった場所を抜けて
私達は草原へでた
動物たちの気配はない
その代わりに
辺りから凄く不気味で嫌な空気が漂っている
ここに絶対何かがいる
そう判断した私達は7人で固まり周囲を警戒した
目を凝らして辺りを見渡す
「ん?何あれ?!」
みんなが私の方へと注目する
草原の奥から何かが見えた
赤黒くてその物体に赤黒い靄がかかっている
体長は約20メートル
形がわからない
靄の中に目がある
解るのは目の場所と大きさだけ
化け物が歩いた後は草木は枯れている
こいつの正体が解るのにそう時間はかからなかった
こいつは
鬼だ!!!