天使と悪魔
「何?!」
『お前仲間を助けたな』
やっぱりこの話しか
「うん、そうだけど?」
『前に俺が言った言葉を忘れたか?』
「いや」
『ならどうして助けた?』
「………」
『俺は今度助けたらお前を殺して体を乗っ取るって言ったよな?!』
「……うん」
『では、なんで助けた!!?』
怒鳴り声が響く
「ごめん」
「私は契約違反をした。乗っ取りたければ乗っ取ればいい。」
『………』
それに黙ってしまう鬼
『………後一度だけチャンスをやろう』
「え?チャンス?」
『あぁ。今度お前が仲間を助けたら今度こそ本当にお前を乗っ取ってやる』
赤鬼月鳥
「ありがとう」
そう言うと赤鬼月鳥は頷いた
「じゃあ、私は……」
を遮って
『愛梨。お前の体には鬼の呪いが入ってきた。持ってお前の体は30分だろう。それまでに奴を倒して怪我の手当てをしろ。でなきゃ手遅れになる』
「わかった」
そう言って私は現実世界へと意識を戻した