天使と悪魔
__パンッ!!
左手頬に鋭い痛みがはしった
目の前にいるのは神華
そっか
私叩かれたんだ
「エル!しっかりしなさいよ!」
怒鳴り声が荒野に響く
「愛莉はまだ死んでない!!そうやって1人で怯えて!そんな顔してたらまるで愛莉が死んだみたいじゃない!」
愛莉は死んでない
その言葉を聞いた瞬間目から大粒の涙が溢れ出てきた
「だ……だって………愛…莉……が、謝るん…だ…だもん…。それって…なんか愛梨が…遠くに行っちゃう……みたいで……怖かった……ん…だもん!」
今まで押さえていた涙がまた溢れ出てきた
「そうだよね。恐かったよね。だけどね、愛莉は死んでない。死んでないの」
神華の目からも涙が溢れ出ていた
ごめんね
ごめんねみんな
「ヘリがきたぞ!!!」