天使と悪魔



「行こう。」





私は神華の手を取り頷いていた



大丈夫だよ愛莉



今から病院だよ。

だから、行かないでね







私たちはヘリコプターへと足を運んだ





ヘリの中ではみんな無言







「俺のせいだ。」




声は悪斗からだった




「俺が鬼にまとわりつかれたからだ。
俺が弱かったから愛莉は…」




悪斗


違うよ


これは悪斗のせいだけじゃないよ


「テメー!ふざけるな!!」


魔鬼斗が立ち上がって悪斗へと走り胸ぐらをつかんだ



「やめて!魔鬼斗!悪斗のせいじゃ…」


を遮って


「知ってるよ!そんなこと!」


魔鬼斗は悪斗を睨んだまま怒鳴りつけた



「じゃあ、なんで?」




じゃあなんでよ?!


いつもは元気で優しい魔鬼斗が仲間に向かって怒鳴りつけてるの?


どうして!?




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