天使と悪魔




「やだ。どうしよう」


オロオロする私達




いや


今日は私だけじゃない



みんなもそうだ



そりゃ、そうだよね


だって仲間の死がすぐそこまできているんだから



「血圧が低下していますれば!」




「くそ!まだこないのか!先生は!」



誰でも良いから愛梨を助けて!







「ピーーーーーーーーーー」







何?


この音?



嫌な予感がする


愛莉の方を見てみると


モニターには真っ直ぐな棒。


呼吸をしていない



「嘘!愛莉!」


私達は愛莉へと駆け寄る




「嫌だよ!愛莉!行かないで!」


まだ話したいことだってたくさんあるんだよ!


まだ仲良くなってないじゃん!


何にも話してないよ!


分かり合ってもないよ!


だから!


行かないでよ!




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