2人だけの秘密。
「!!」
「俺が鏡子のことも、もちろんミキちゃんのことも守るよ。
もう辛い思いは絶対にさせないから。
俺と結婚して、ずーっと俺のそばにいて?」
修史さんはそう言うと、どこか緊張した様子で微笑んだ。
“結婚”
その言葉に嬉しくなって、あたしはまた涙が溢れだす。
そんなの、もちろん答えなんて決まってる。
あたしは修史さんの胸に飛び込むと、涙声で言った。
「…いる、」
「!」
「あたし、修史さんと結婚して、ずーっとずーっと修史さんの傍にいる!」
あたしがそう言うと、修史さんは安心したように「…そっか」と呟いてあたしの背中に腕を回す。
しばらくそうしていたらふいに修史さんに名前を呼ばれて、顔を上げると二年ぶりにキスをされた。
……嬉しくなるくらい、変わってない。
そしてその後も何度かキスを交わすと、お互いのおでこをくっつけて微笑み合った。