2人だけの秘密。


あたしがそう言うと、修史さんがまたあたしに跨がりながら言った。



「…鏡子ちゃん、悪いコ。今のそれ、鏡子のお父さんが聞いたら泣くよ?」

「大丈夫、」

「ミキちゃんもそこで寝てんのに、」

「……声は極力我慢するから(自信ないけど)」



そう言って、修史さんの背中に両腕を回す。

すると修史さんは優しく笑って、再びあたしにキスを落とした───…。




******




それから何日か経って、あたしは今度は修史さんのご両親に挨拶をしに出かけた。

そんなに遠くない場所だからミキちゃんはお母さんに預けて、あたしは修史さんと二人で修史さんの実家に向かう。

修史さんが車を運転してくれてしばらくすると、ようやくそこに到着して車を停めた。



……大丈夫、かな?


緊張する…。



< 192 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop