2人だけの秘密。
そう思いながらも、修史さんの隣に並んでその家に入る。
わりと大きい家で、広い。
あたしにはミキちゃんがいるから反対されないか不安でいたら、そんなあたしに気がついた修史さんが言った。
「…そんな心配しなくたって、大丈夫だよ」
そう言うと、不安をかき消すように優しく笑う。
その笑顔に安心していたら、修史さんがご両親を呼んだ。
……………
修史さんのご両親は凄くあたたかくて、あたしのことをにこやかに迎えてくれた。
あたしにはミキちゃんがいることを伝えると、「じゃあ次はその子も一緒に遊びにおいで」と言ってくれて、一先ず安心する。
……しかし。
しばらくはにこやかに話していたけれど、やがて修史さんのお母さんが不満そうにあたしに聞いてきた。
「…あの、ところで、一つだけ聞いてもいい?」
「は、はい」
…何を聞かれるんだろう。
そう思って身構えていたら、修史さんのお母さんが言葉を続けて言った。
「修史のどこにそんな惹かれたのかしら?」
「え、」