2人だけの秘密。

「ただいまのチューして?」



そう言って、目の前の修史さんを見上げる。

でも修史さんはあたしの耳元に口を寄せると…



「…たまには鏡子からのが欲しいな」



悪戯に、そう甘く囁いた。


その言葉に、更に心臓が高鳴る。

修史さんの背中に回している手に意味なく力を入れるけど…

しばらくしてそれをゆっくり離すと、あたしは修史さんと目を合わせた。



「じゃあ…目、瞑って」

「ん、」

「…」



あたしがそう言うと、修史さんがキスを待つように目を閉じる。

あたしは修史さんの首の後ろに両腕を回すと、ゆっくりと顔を近づけた。




…………しかし。





「…ママ…?」


「ッ…!?」


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