2人だけの秘密。


そう思いながらようやく並べ終わると、修史さんがそこに向かいながら言った。



「…ま、いいんじゃない?だってミキちゃん、もうすぐ幼稚園行く予定だし。

俺は休みの日って基本平日だから、ミキちゃんいない間にいくらでもデート出来るよ」



そう言って、あたしに向かって優しく笑う。


…そうだなぁ。デートも全然してないや。

ってか、そんなことよりも…



「ミキちゃん、もうすぐ幼稚園か~。心配だなぁ」

「え、何で?」


「だって、他のコにイジメられたりするかもしれないじゃん。

見えてないところで何されるか不安で…」


「大丈夫だよ~鏡子心配しすぎだって、」



あたしがそう言うと、修史さんはそう言って可笑しそうに笑う。


実はミキちゃんは、来月から幼稚園に入園することになっている。

その為に今のうちにいろいろ準備はしているけれど…

なんせミキちゃんは人見知りなところがあるから今から心配で仕方ない。


修史さんに慣れるのはわりと早かったけど…同い年のコ達にはどうだろうか。



そしてあたしがしばらくそんなことを考えていたら、修史さんが言った。



「……でもさ、」

「うん?」

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