2人だけの秘密。
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それからは、ミキちゃんはあたしと修史さんが仲良くするのを止めることはなくなった。
だからといってミキちゃんの目の前でイチャつくことはないし、それはちゃんと割りきっている。
しばらくは三人で楽しく暮らしていると、そんなある日の朝ふいに修史さんがミキちゃんに言った。
「ミキちゃん、」
「?」
「今度、パパがお仕事お休みの日、三人で何処か遊びに行こうか」
「!!…ほんとっ!?」
「うん。ミキちゃん何処行きたい?」
修史さんはそう問いかけると、ミキちゃんの返事を待つ。
普段ミキちゃんは毎日家でつまらなそうにしているから、夕べあたしは修史さんと「たまには何処かに出掛けよう」と話をしていたのだ。
そしてミキちゃんはしばらく考えると、やがて言った。
「動物園!」
ミキちゃんがそう言うのを聞くと、修史さんは優しい表情で頷く。
「じゃあ、ミキちゃんの言う通り今度動物園に行こっか」
「うんっ!」
「……っし、俺そろそろ仕事行くね、鏡子」