2人だけの秘密。
番外編②
全ての原因は、修史さん宛にきた一枚のハガキだった。
「同窓会?」
「そう、高校の時の。ちょうど俺その日休みだからさ、せっかくだし行こうかと思って」
「…ふーん」
修史さんはそう言うと、同窓会のことが書かれたそのハガキを仕事の鞄のポケットに入れる。
そして凄く嬉しそうな顔をして見せるから、あたしは内心複雑なのを心の奥底にし舞い込んだ。
「…じゃあ、楽しみだね」
「うん、急な仕事が入らなけりゃいいけどね」
「……」
…学生の頃、女の子達にモテモテだったらしい修史さん。
当時は正直付き合っていた彼女がいっぱい居たって聞いた。
その人数が全部で何人かなんてはっきり言えず、曖昧なほど。
……どうしよう。
同窓会になんて行かせたくないよ…。
『2人だけの秘密。』番外編
―修史の浮気疑惑!?―