2人だけの秘密。
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その日からは、なんだか心がモヤモヤしている日を送った。
なるべくなら修史さんを信じたいし、信じるべきなんだろうけど…
気がつくといつのまにか嫌なことを想像してしまい、独りで勝手に落ち込む日々が続いている。
頭で考えたってわかるわけがないのに、どうしてもいろいろ考えてしまう。
……そして、そんな毎日が続いたある日。
久しぶりに、修史さんのお仕事がお休みの日がきた。
修史さんは同窓会のあの日からはずっと仕事が忙しくて、毎日疲れはてて夜も早めに帰ってきていた。
だから、しばらくは大丈夫だったんだけど。
今日は、丸一日オフで。
修史さんはずっと家にいて。
夜は完全に、空いている。
あたしはそう思うと不安になって、チラリ、と修史さんに目を遣った。
……でも、
「何?」
「!」
漫画を読んでいたはずの修史さんは、そんなあたしの視線に瞬時に気がつくと、漫画に目を向けたままそう問いかけてくる。
まさか気づかれてるとは思わなくて、
「べ、別にっ、」
「?」
あたしは慌てて、修史さんから目を背けた。
すると…