2人だけの秘密。

「!」



修史さんがそう言うのを聞くと、あたしはうつ向かせていた顔を上げた。



「…え」



でも何か…聞きたくない気が…。


だけどあたしがそう思っていると、修史さんが「100%浮気じゃないから」ってあたしの頭をぽんぽんした。

そしてあたしの頭から手を離すと、修史さんが愛佳って人のことを話し出す。



「この前の同窓会で、愛佳に久しぶりに会ったんだけど…」

「…」



あたしはその修史さんが話し出すのを見ると、黙ってその話を聞き始めた。




…どうやら愛佳って人は、たまたま今度からミキちゃんが通う予定の保育園で働いている保育士の人らしい。

だから、元々あたしがミキちゃんの保育園でのことを心配していたのを知っていた修史さんは、

「愛佳がいるなら」と安心したらしいんだけど…



「…でも何かアイツ、元々子どもが苦手だったから“保育士辞めたい”とか言ってて。

せっかく頼りになる奴がいるのに、俺だってミキちゃんが心配だから“それは困る”ってこの前の同窓会で言ったんだよ。

したら愛佳が“だったら悩みくらい聴け”って俺とカズキに言うから…」


「?…カズキ?」


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