2人だけの秘密。
君に近づく、


******



それから数日後。

いつもの仕事中、事務室で書き物をしていたらそこへ夏木さんがやってきた。



「五十嵐ちゃん、ちょっといい?」

「はい?」



その声にあたしが顔を上げると、 夏木さんが何やら紙とペンを持ってあたしに問いかけてくる。



「明日、柳瀬店長の歓迎会するんだけど、出れる?」

「!」

「っていうか、出れるよね?いや 、出なさいよ」

「い、いやいや!何かだんだん強制になってません!?」



あたしは夏木さんのその言葉にそう突っ込むけど、でも明日は何の予定もない。



「じゃあ…出ます」



出なきゃ、失礼になっちゃうし。

あたしがそう思いながらそう言うと、夏木さんはニッコリ笑って紙に何かを書いた。



「…ん、じゃあそこの居酒屋でね ~」

「はい、」



……歓迎会、か…。


なんかちょっとまだ気まずい、なぁ…。


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