2人だけの秘密。
君とのウワサ
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その日、また修史さんの夢を見た。
修史さんと現実で初めて会ってから、夢に修史さんが出てくるのは初めてだ。
あたしが夢の中でご飯を作っていると、修史さんがそこに遣って来て言った。
「鏡子、」
「!」
「何作ってるの?」
そう言って、あたしの手元を覗き込む。
あたしはそんな修史さんに、手元の食材を隠しながら言った。
「見ちゃだめー。出来るまでのお楽しみなんだから、」
「ちぇー、つまんないの」
修史さんはあたしの言葉にそう言って口を膨らませると、
あたしがいるキッチンを後にしようとする。
でも何かを思い出したようにすぐに振り向くと…
「…あ、鏡子」
「うん?」
「愛してるよ」
いつものように優しい口調でそう言って、ニッコリ笑った。
「どうしたの突然、」
一方、そう言われたあたしは照れたようにそう言って笑うけど、
内心はその言葉が物凄くうれしくて。
たくさんの愛をくれる君に、今日はあたしからキスをした。
「…あたしも」
「!」
「あたしも、修史さんのこと…愛してるよ」