2人だけの秘密。
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それから数日が経って、ついに新しい店長が来る前日になった。
今日は数週間ぶりに広喜くんがマンションに泊りに来ていて、
あたしは夜に広喜くんとカレーを食べながら、ふと思い出したように言った。
「そういえばさ、」
「うん?」
「あたしのとこのおもちゃ屋に、新しい店長が来るんだって」
「へー、そうなんだ」
「明日から来るらしいんだけど、あたしミスしてばっかだから厳しかったら辛いな…」
あたしがそう言うと、広喜くんが笑って言う。
「え、でも今は売り場にはほとんど出てないんでしょ?
だったら大丈夫じゃん、」
広喜くんはそう言うと、カレーを一口、口に含んだ。
「…ん、美味い美味い。ねぇ、やっぱ生卵かけたら超美味いよ。鏡子もやってみ?」
「絶対無理」
「え~何で」
広喜くんの言葉にあたしがそう言って断ると、広喜くんは「何でこの美味さがわかんないかなぁ」って呟いた。
だって…ねぇ?
カレーに生卵とか……いや、あり得ないよ。