真っ黒なオメメのサンタさん!!


気が付くと、私は花畑に囲まれた所で、一人でポツンと立っていた。


ここはどこ…?
どうして私はここに居るの?

360度、どこを見ても水平線が広がっている。そして、雲が一つも無く快晴である。

そこで私はある事に気が付いた。



…あれ、私の影が無い…?

足元を見回しても、どこにも影は存在しない。そして、花にも影が無かった。

「そんなの嫌だよ!」

影を捉えようとしてあせり立っている。

しかし、どれだけ探しても疲れるだけだった。何も出来ぬまま、ついに膝をついた。まるで、体力のつきた馬のように。


──むしろ、コッチが本当の私なのかな。まるで幽霊みたいな存在が、本当の私なのかな。

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