真っ黒なオメメのサンタさん!!
すると、いつの間にか人影が、こちらに近づいてくる気配を察した。
そちらを見てみると、その顔は、じーっとこちらを向いている。でも、誰だか分からない。
勇気を振り絞って訊いてみることにした。
「ねぇ、あなたは誰なの?」
…でも、何も答えてくれない。
私の目の前で歩いていた足を止めたので、その疑問を抱き様子を見ていると、その人の大きな手が、まるで何かを確かめるかのように、私の頭をそっと撫でてくる。