あとすこしの…
それは中学の卒業アルバムだった
『うわ…なつかし』
そう思ってページをめくる
あるページで手が止まった
そのページにはある手紙が挟まっていた
その手紙を見たとき
あの頃の自分たちのことを思い出す
『あの頃は…』
そう言いかけた時
おぉーい!ちょっとー!
とリビングからあの人の声がする
手紙を挟みなおして
パタン。とアルバムを閉じた
『はぁーい!今行く!』
私はアルバムを箱の中に直して
あの人のいるリビングへ向かった