あとすこしの…
『なんでだよ!無理じゃねぇし!』
『水谷さんってあの水谷さんでしょ?』
『ほかにどの水谷さんがいるんだよ!』
『いや、やっぱ無理だよ
あんなかわいい水谷さんに陽には釣りあわない』
テニス部の水谷さんはアイドルみたいに可愛くてみんなの人気者
たふん学校一可愛いと思う
『だいたいね、いつも付き合ってはすぐ
振られるでしょ?みんなそれ知ってる
から陽とは付き合わないって言ってる
よ。残念でーしたー!』
『いや!俺は諦めねぇ!明日告る!
だいたい彼氏できたこと無いお前に
言われたくないね!』
『うるさいな!余計なお世話!』
ぎゃーぎゃー言い合いしながら二人で歩く
気がついたら一緒に帰ってた部活のみんなはずっと向こうにいて
陽とも分かれる道に来てた
『あ、私こっちだから
ばいばーい!せいぜい頑張ってー』
『おう!じゃあな!
絶対OK貰うからな!今にみてろ!』
陽とも別れて一人で帰り道を歩く
さっきの陽の言葉がよみがえる
『彼氏、ね…』
私だって彼氏とかいいな、とは思う…
でも…
“あいつ”のこと忘れるまでは無理、だな