あとすこしの…
初恋
“あいつ”というのは幼なじみで私の初恋の
相手である“安西大和”の事だ
大和は小2の時に転校してきて
家も私の家から徒歩1分という
相当近い場所にあってすぐに仲良くなった
学校帰りはいつも一緒に帰ったし
休みの日は家族ぐるみで出掛けたりもした
大和は引越してきてすぐに
近所の人から騒がれるくらい
すごい美少年だった
背もちっちゃくて
かっこいいよりかわいいが似合ってた
でもなんだか変なやつで
いつも無表情でそんなに表情は変わらない
とか訳のわからないことを急にやり始める
とか、とにかく変な人だ
でも頭はすごい良くて
天才っていう言葉がすごいぴったりな人
それに無愛想だけどすごい優しい人だった