【完】狂犬チワワ的彼氏
そう言って、パクリと目の前のゴハンを食べる。
…あんなこと…?
その言葉に俺がふいに龍也を見遣ると、智輝が言った。
「まーまーまーまー!いいじゃん龍也、その話は!」
「…そうですか」
…でも、
「何だよ、あんなことって」
一方そんな話を聞いた俺は、その言葉が気になって。
俺がそう問いかけて二人を交互に見ると、智輝は…
「気にすんなよお前は。とりあえず黙って飯食え!な?」
そう言って、俺から不自然に目を逸らした。
「それと、海には拓海が行け。まだ妃由ちゃんに慣れてないだろうから」
「…わかった」
そしてそう言われて、半ば無理矢理にその場はおさまった。
…気になるけど、まぁいいか。
どーせくだらないことだろう。
だけど…
その後───…
それから数時間が経って、自分の部屋に戻ろうとしたら、その時ふいに龍也に声をかけられた。
「拓海さん」
「?」