偽の愛などいらない
早紀ちゃんは、
結月には俺だけと言った。
でも、俺は
結月に、俺は誰でもいいといった。
「早紀ちゃん、俺さ留学先で彼女ができたんだ。」
「そう、噂では聞いていたけど。」
「俺、彼女以外は結婚なんて有り得ないと思った。
親父が金を渡したんだと。彼女は国に戻ったよ。」
「............」
「俺は、結月に誰でもいいと言ったんだ。結婚相手なんて誰でもいいと。」
「そう、私....葵くん相変わらずねっていったけど....
変わったね。」
「最低だろ?」
「彼女はそんなにいい人だったの?」