偽の愛などいらない
「彼女とは趣味も性格も最高に合っていた。マリアは完璧だった。」
「葵くん、私があなたを最低と言える筋合いはないよ。
それに、人を好きになるのは止められないし人間らしくていいと思う。」
「あれから、結月には彼氏は出来たのか?」
「彼氏なんて作ってる場合じゃなかったよ。17歳の時に妊娠が発覚だからね。そんで18歳で出産。忙しい毎日よ。私は大学行きながら結月の様子見に行ってたけど。遊んでたことなんてなかったよ。」
「早紀ちゃーん、ママが泣いてるっ」
「夢乃!?結月がどうかしたの?」
「早紀ちゃん、俺見てくるよ。」
「うん、分かった。」