domino
 「血液がなかった?少なくとも僕にはそんな事は出来ない。」
 「やはり、僕は犯人ではない。」
 アナウンサーの一言が僕を楽にしてくれた。ただ、自分が殺人事件の現場に、それも死体を見ていたかと思うと正直気分の良いものではなかった。
 昼休みが終わりに近づいた時、電話が鳴り響いた。あいにく、他の社員はまだ食事から帰っていなかった。仕方なく電話を取った。
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