domino
 「なんだ。何が起きている?」
 「死んでいる人間にぶつかるって?」

 とにかく冷静さを失っている僕はとりとめない事を考えながら、とにかくその場から逃げた。
 
 「お客様、大丈夫ですか?」
 教会の係の人間だろうか、僕のあまりの形相、いや行動に声をかけてきた。僕はもう何も信じる事が出来ないくらいに怯えていた。係の人間に声をかけられるだけで恐ろしさにおののいた。
 「ぎゃあああ・・・。」
 僕は教会中に響きわたるかのように悲鳴を上げた。とにかく、走り走りまくった。友里にさえ会えば全てが解決すると思った。控え室を目指してとにかく走り続けた。
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