domino
76
 真っ赤な血の花の中に、真っ白なウエディングドレスを着た友里が横たわっていた。
 「彰・・・。」
 そう言いながら彼女は死んでしまった。

 いくつもの銃声が僕の背中で鳴り響いた。はじめはすごく痛かった。でも、2発目からは痛みに慣れたのか、それほど痛くはなかった。
 何発もの銃弾が僕の体を貫き、僕は彼女に覆い被さるように倒れた。
 
 「うまくいったな。」
 「ああ。」
 「やったな。」
 「クックックッ。」
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