domino
 まるで、僕の心を見透かしているかのように、僕が質問をするまでもなく回答が帰ってきた。
 「嫌っていない?なんで?彼女のあの瞳は・・・。」
 そんな事を話しているとその姿が鏡に映し出された。その姿を見て僕は自分がしている行動の異常さに気がつきそれ以上言葉を続けるのをやめた。
「僕はいったい何をしているんだ。」
僕の気持ちを悟ったのか、あの声はそれ以上話しかけてこなかった。
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