TEARS【~君色涙~】
腕の時計を見るともう3時。

ぎりぎり待ち合わせの正門前まで走ってくると、すでに隼人が居て立っていた。

私は慌てて隼人の元へと駆け寄る。


「ごめん!遅くなって。待った?」

「いや全然。俺も今来たとこ」


ほっ、良かったぁ…

息を切らしつつ安堵する私のことを、なぜかジッと見てくる隼人。


「え…あっ、もしかしてどっか変!?走ってきたから髪もボサボサ…」

「あ、いや違…、いつもは制服だから何か新鮮っつーか」

「?」

「い、良いんじゃね?」

「……」

「似合ってるよ」


え……

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