TEARS【~君色涙~】
「……あ、ありがとう」

「……」


隼人も答えてから自分の発言に気づいたらしく、お互いどこか恥ずかしい空気が流れる。


「……」





ちょ

ちょちょちょ待ってよ何この雰囲気?!


それにいつもは制服なのに今日はお互い私服だし、
休日に隼人と二人っきりで会うなんてよくよく考えたらデートみたいなんじゃあ…!?


実際はこれから先輩に告白しにいこうと思ってるのに!!


自分の心境とはどこかアンバランスな状況に一人やきもきしていると
私が持っていた紙袋に気づいたのか、隼人がボソッと口を開く。
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