TEARS【~君色涙~】
「ね、ねぇ隼人!今日部活は?」
「テスト前で休み」
「あ……」
そっか…
じゃあ隼人もここ数日は先輩を見てないんだ…。
勢いのまま思い立って告白しようって決めてきたけど
テスト前の大事な時期に
何の口約束もなくいきなり家に押しかけるなんてよく考えたら迷惑だよね…?
もしも冷たく、突き放されたりしたら……
「……」
押し寄せてきた不安から、先輩の家へと進む足取りが次第に遅くなっていく。
そのままピタリと立ち止まってしまった私に
離れた所からふいに振り向いた様子の隼人が走って戻ってきた。
「わりっ…早く歩きすぎた。どした?体調悪い?」
「ううん大丈夫、ただちょっと緊張してきちゃって…」
「……」
「ごめん、急に立ち止まって。行こ!」
顔をあげた私はとっさに笑ってみせると、力強く歩きだした。
「テスト前で休み」
「あ……」
そっか…
じゃあ隼人もここ数日は先輩を見てないんだ…。
勢いのまま思い立って告白しようって決めてきたけど
テスト前の大事な時期に
何の口約束もなくいきなり家に押しかけるなんてよく考えたら迷惑だよね…?
もしも冷たく、突き放されたりしたら……
「……」
押し寄せてきた不安から、先輩の家へと進む足取りが次第に遅くなっていく。
そのままピタリと立ち止まってしまった私に
離れた所からふいに振り向いた様子の隼人が走って戻ってきた。
「わりっ…早く歩きすぎた。どした?体調悪い?」
「ううん大丈夫、ただちょっと緊張してきちゃって…」
「……」
「ごめん、急に立ち止まって。行こ!」
顔をあげた私はとっさに笑ってみせると、力強く歩きだした。