TEARS【~君色涙~】
隼人がいる公園を後にして
意を決した私は、先輩の自宅前へと足を踏み入れる。
「……」
ど
どうしよう…。
…ほ、ほんとに来てしまった。
表札、「広瀬」って書いてあるし、ここで合ってるよね。
見上げると先輩の家は二階建ての一軒家。
先輩の部屋?らしき窓が見えるのがここからでも分かり
普段先輩はあそこで寝たり起きたりしてるのかぁ、なんてストーカーみたいな事までついつい考えてしまう。
って、今日の目的はそうじゃなくて……
「……」
えい!
とりあえず柵のインターホンを押してみた。
わ、わー!とうとう押してしまった!
もう後戻り出来ない!!
今にも逃げ出したい気持ちを必死におさえ
心臓が破裂しそうなほど全身バクバク緊張しながら
それでもインターホンの前でひたすら直立して待つものの、反応はない。
「……」
あ、あれ?
もしかして、出掛けてるのかな…
気づいたら柵の向こうに見えるドアノブには
私と同じように先輩の家を訪ねてきたであろう女の子たちのプレゼントがいくつもぶら下がっている。
留守、なのかな…。
ようやく覚悟を決めてきた分、ちょっと肩透かしをくらったような気分で。
先輩へ渡すつもりだった紙袋を抱えたまま、一人途方に暮れていると
ふいに隣の家のドアが開く音がして、誰か出てきた。
意を決した私は、先輩の自宅前へと足を踏み入れる。
「……」
ど
どうしよう…。
…ほ、ほんとに来てしまった。
表札、「広瀬」って書いてあるし、ここで合ってるよね。
見上げると先輩の家は二階建ての一軒家。
先輩の部屋?らしき窓が見えるのがここからでも分かり
普段先輩はあそこで寝たり起きたりしてるのかぁ、なんてストーカーみたいな事までついつい考えてしまう。
って、今日の目的はそうじゃなくて……
「……」
えい!
とりあえず柵のインターホンを押してみた。
わ、わー!とうとう押してしまった!
もう後戻り出来ない!!
今にも逃げ出したい気持ちを必死におさえ
心臓が破裂しそうなほど全身バクバク緊張しながら
それでもインターホンの前でひたすら直立して待つものの、反応はない。
「……」
あ、あれ?
もしかして、出掛けてるのかな…
気づいたら柵の向こうに見えるドアノブには
私と同じように先輩の家を訪ねてきたであろう女の子たちのプレゼントがいくつもぶら下がっている。
留守、なのかな…。
ようやく覚悟を決めてきた分、ちょっと肩透かしをくらったような気分で。
先輩へ渡すつもりだった紙袋を抱えたまま、一人途方に暮れていると
ふいに隣の家のドアが開く音がして、誰か出てきた。