TEARS【~君色涙~】
でもそこで私が目にした人はなんと、加奈子さんで。


なぜ彼女がここにいるのか

あまりにも突然の事で唖然としていたところ

そんな私の視線に気がついたのか、加奈子さんがふとこっちを見る。


この時。

加奈子さんは私が抱えていた先輩へのプレゼントに目を向けたかと思うと



「……」



どこかとても哀しく切ない表情をして


足早にこの場から去っていったんだ。
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