TEARS【~君色涙~】
「! 栗原…」
「ごめ…こんな事して……。でも、今は…」
その先を言えずに、思わず隼人の胸に自分の顔を押さえ付ける。
肩が震え、とうとう泣き出してしまうと、察した様子の隼人が黙って私の背中に手を伸ばす。
「…ひっく、ごめん…、隼人の前ではもう泣かないって決めたのに……」
「いいよ、そんなの……」
そう言って、隼人はそっと私の肩に腕をまわしてくれると、優しく抱き寄せてくれたんだ。
しばらくして一人ぼんやりベンチに座り込んでいると
自販機から走って戻ってきた様子の隼人が、私に温かい飲み物を差し出してくれた。
「はい、これ」
「…あ、ありがとう…」
「あと上着。その格好じゃ寒いだろ」
そう言って隼人は自分の上着を脱ぐと、それを私の肩にかけてくれた。
このときフワッと全身に温もりと隼人の匂いがして、どこか安心した気持ちに包まれた。
「ごめ…こんな事して……。でも、今は…」
その先を言えずに、思わず隼人の胸に自分の顔を押さえ付ける。
肩が震え、とうとう泣き出してしまうと、察した様子の隼人が黙って私の背中に手を伸ばす。
「…ひっく、ごめん…、隼人の前ではもう泣かないって決めたのに……」
「いいよ、そんなの……」
そう言って、隼人はそっと私の肩に腕をまわしてくれると、優しく抱き寄せてくれたんだ。
しばらくして一人ぼんやりベンチに座り込んでいると
自販機から走って戻ってきた様子の隼人が、私に温かい飲み物を差し出してくれた。
「はい、これ」
「…あ、ありがとう…」
「あと上着。その格好じゃ寒いだろ」
そう言って隼人は自分の上着を脱ぐと、それを私の肩にかけてくれた。
このときフワッと全身に温もりと隼人の匂いがして、どこか安心した気持ちに包まれた。