TEARS【~君色涙~】
「落ち着いたか?」
隼人の言葉に私はコクン、と頷き返す。
すると隼人が隣に腰かけてきた。
「にしても、広瀬先輩ってマジで罪な男だよな。何人の女泣かせりゃいいんだっつーの」
「……」
「しかも本命の女まで泣かせてるとか、どうしようもねーわ」
「…でもどうしてお互い好き同士なのに、広瀬先輩は加奈子さんに冷たく当たるんだろう」
本当はずっと、気になっていた。
先輩はあれほど加奈子さんのことが好きで忘れられない様子なのに。
それなのになぜ、自ら嫌われてしまうようなことを……?
ふとそんな疑問を口に出した私に
側で隼人はしばらく考えこんでいたあと、ぽつりと呟いた。
「…好きなやつにこそ、いじめたくなるとか?」
隼人の言葉に私はコクン、と頷き返す。
すると隼人が隣に腰かけてきた。
「にしても、広瀬先輩ってマジで罪な男だよな。何人の女泣かせりゃいいんだっつーの」
「……」
「しかも本命の女まで泣かせてるとか、どうしようもねーわ」
「…でもどうしてお互い好き同士なのに、広瀬先輩は加奈子さんに冷たく当たるんだろう」
本当はずっと、気になっていた。
先輩はあれほど加奈子さんのことが好きで忘れられない様子なのに。
それなのになぜ、自ら嫌われてしまうようなことを……?
ふとそんな疑問を口に出した私に
側で隼人はしばらく考えこんでいたあと、ぽつりと呟いた。
「…好きなやつにこそ、いじめたくなるとか?」