TEARS【~君色涙~】
「!栗原、これ…」
「うん、これバレンタインの…。隼人にも渡そうと思って」
「いいのか?」
少し驚いた様子で聞いてくる隼人に、私は大きく頷いてみる。
「あれ、何か入ってる。…手紙?」
ラッピングのリボンに挟んでおいた小さな便箋に気がついた様子の隼人が、中からメッセージカードを取り出す。
カードにはボールペンで
“いつもありがとう”と書いた文字。
「本当はね、チョコ渡そうって思ったのも先輩じゃなくて、隼人が先だったの」
「……」
「私が毎日笑っていられるのは、隼人のおかげだから…」
恥ずかしいけれど何とか今の気持ちを伝えようとする私を、隼人は少しの間真顔で見つめる。
でもすぐにその表情を崩したかと思うと、子供みたく嬉しそうに笑った。
「すっげー、まじで嬉しい。ありがとう!」
まさかこんなに隼人が喜んでくれると思わなかったから、内心ちょっと戸惑ってしまう。
思わず顔を赤くしていると、隣で隼人がパカッと箱を開けた。
「うん、これバレンタインの…。隼人にも渡そうと思って」
「いいのか?」
少し驚いた様子で聞いてくる隼人に、私は大きく頷いてみる。
「あれ、何か入ってる。…手紙?」
ラッピングのリボンに挟んでおいた小さな便箋に気がついた様子の隼人が、中からメッセージカードを取り出す。
カードにはボールペンで
“いつもありがとう”と書いた文字。
「本当はね、チョコ渡そうって思ったのも先輩じゃなくて、隼人が先だったの」
「……」
「私が毎日笑っていられるのは、隼人のおかげだから…」
恥ずかしいけれど何とか今の気持ちを伝えようとする私を、隼人は少しの間真顔で見つめる。
でもすぐにその表情を崩したかと思うと、子供みたく嬉しそうに笑った。
「すっげー、まじで嬉しい。ありがとう!」
まさかこんなに隼人が喜んでくれると思わなかったから、内心ちょっと戸惑ってしまう。
思わず顔を赤くしていると、隣で隼人がパカッと箱を開けた。