TEARS【~君色涙~】
初キスと、恋の味
さっきは逃げるような形で教室を飛び出して来てしまったため
置きっぱなしにしたままの荷物を取りに、私は隼人と一緒に1組の教室へと戻ることにした。
…このとき。
隼人が先に教室へ入って中の様子を確認してくれたものの、もうそこに吉川先生の姿はなかった。
吉川先生が少しもあとを追いかけてはこなかったあたり、私のことは本当に本気じゃなかったんだろう。
それなのになぜ
最後に私たちに向かってあんなことを呟いてきたのか……
でも今日で教育実習も終わり。
疑問に思う必要はないんだ。
ホッとした私は隼人に促されるまま教室に足を踏み入れると、引き出しに入れたままのノートを取り出す。
それを黙ってカバンの中へとしまう私に、隼人が側でポツリと呟いた。
置きっぱなしにしたままの荷物を取りに、私は隼人と一緒に1組の教室へと戻ることにした。
…このとき。
隼人が先に教室へ入って中の様子を確認してくれたものの、もうそこに吉川先生の姿はなかった。
吉川先生が少しもあとを追いかけてはこなかったあたり、私のことは本当に本気じゃなかったんだろう。
それなのになぜ
最後に私たちに向かってあんなことを呟いてきたのか……
でも今日で教育実習も終わり。
疑問に思う必要はないんだ。
ホッとした私は隼人に促されるまま教室に足を踏み入れると、引き出しに入れたままのノートを取り出す。
それを黙ってカバンの中へとしまう私に、隼人が側でポツリと呟いた。