TEARS【~君色涙~】
その夜。
今日も部活を終えてすぐ会いに来てくれた様子の隼人。
いつものように立って話をするのではなく、この日は近くの公園で話をすることにした。
灯りが照らすベンチで、隼人と二人きり。
周りには誰もいない。
ついドキドキしながら隣をうかがうと、隼人は持っていた水筒でお茶を飲んでいた。
「……」
どうしよ。
誕生日プレゼントなにが欲しいか、聞いてみようかな。
「…ね、ねぇ隼人」
「ん?」
「もうすぐで隼人の誕生日だね!」
「…あぁ、そういや…」
「何が欲しい?」
「……」
私の率直な質問に、隼人はなぜか黙りこんでしまった。
あ、もしかして直接聞いちゃまずかったかな。
とっさの沈黙が気まずくて、あわてて話題を引き出そうとする。
「何あげたらいいか、ユカリに相談してみたらね、“プレゼントは私”にすればって言われたんだけど、何かよく意味わかんないよね」
笑ってもらう気で言ったつもりが、再び水筒に口をつけかけた様子の隼人が、なぜか盛大にお茶を噴き出した。
目の前では「ケホッ、ケホッ」とむせかえる隼人。
私は一人ポカンと口を開ける。
え?
私、何かおかしなこと聞いた?
今日も部活を終えてすぐ会いに来てくれた様子の隼人。
いつものように立って話をするのではなく、この日は近くの公園で話をすることにした。
灯りが照らすベンチで、隼人と二人きり。
周りには誰もいない。
ついドキドキしながら隣をうかがうと、隼人は持っていた水筒でお茶を飲んでいた。
「……」
どうしよ。
誕生日プレゼントなにが欲しいか、聞いてみようかな。
「…ね、ねぇ隼人」
「ん?」
「もうすぐで隼人の誕生日だね!」
「…あぁ、そういや…」
「何が欲しい?」
「……」
私の率直な質問に、隼人はなぜか黙りこんでしまった。
あ、もしかして直接聞いちゃまずかったかな。
とっさの沈黙が気まずくて、あわてて話題を引き出そうとする。
「何あげたらいいか、ユカリに相談してみたらね、“プレゼントは私”にすればって言われたんだけど、何かよく意味わかんないよね」
笑ってもらう気で言ったつもりが、再び水筒に口をつけかけた様子の隼人が、なぜか盛大にお茶を噴き出した。
目の前では「ケホッ、ケホッ」とむせかえる隼人。
私は一人ポカンと口を開ける。
え?
私、何かおかしなこと聞いた?