TEARS【~君色涙~】
「――えぇっ!?広瀬先輩のこと諦めるぅ!?」
次の授業までの移動中、
悩んだ私は思いきってユカリ達に相談を持ちかけてみることにした。
ところが相変わらずボリュームが大きい二人に私はシッ!と指を立てる。
「だから二人とも、声が大きいってば…!(特にユカリ…!)」
「あ、ごめん(てへぺろ)
でも先輩って今彼女いないらしいんでしょ?何もせず諦めちゃうなんてさ、もったいなくない?」
「う、う~ん…」
確かにそう言われたらそうなんだけど。
でも間接的にとはいえ一度断られてるし、
もし、しつこいとかって思われたら……
なんて言い訳をうじうじと一人考えていると
曲がり角から不意に現れた、私たちと同じように三人組になって歩く女子達とすれ違う。
「とにかく!広瀬先輩のこと諦めるのはまだ早いって!私達も協力するからさ。ね?」
でもその直後。
変わらず高らかな声で話すユカリの言葉と同時に
いきなり後ろでバサッ!と何かの落ちる大きな音がした。
次の授業までの移動中、
悩んだ私は思いきってユカリ達に相談を持ちかけてみることにした。
ところが相変わらずボリュームが大きい二人に私はシッ!と指を立てる。
「だから二人とも、声が大きいってば…!(特にユカリ…!)」
「あ、ごめん(てへぺろ)
でも先輩って今彼女いないらしいんでしょ?何もせず諦めちゃうなんてさ、もったいなくない?」
「う、う~ん…」
確かにそう言われたらそうなんだけど。
でも間接的にとはいえ一度断られてるし、
もし、しつこいとかって思われたら……
なんて言い訳をうじうじと一人考えていると
曲がり角から不意に現れた、私たちと同じように三人組になって歩く女子達とすれ違う。
「とにかく!広瀬先輩のこと諦めるのはまだ早いって!私達も協力するからさ。ね?」
でもその直後。
変わらず高らかな声で話すユカリの言葉と同時に
いきなり後ろでバサッ!と何かの落ちる大きな音がした。