TEARS【~君色涙~】
「それじゃあこのあと、せーので三人同時にめくるからね。まだ見ちゃダメだよ」
その後、いつものように登校してきた私は、ユカリの要望で裏返しにされた1枚のプリントとひたすら睨めっこしていた。
表向きは白紙にされているものの、その裏側にはびっしりと3学年全員分の氏名が打ち込まれた文字が、うっすらと透けて見える。
なんとか光にかざして見えないものかと試行錯誤していたら、ユカリに怒られてしまった。
みーちゃんは「いいから早くしてよ」と呆れてる。
小学校5年の頃からこんなやり取りをずっと続けてきた私たちも、気づけばもう中学三年。
同時に、今日は年に一度のとても貴重なクラス替えがある。
しかも中学校生活最後のクラス分けでもあるから、今回の結果はかなり重要で重大だ。
今年は去年のような1枚の掲示板で発表される形式ではなく、一人ひとり新しいクラスの紙を手渡された。
「それじゃあいくよ、せーの!」
ユカリの掛け声とほぼ同時に、私たち三人は揃ってバッ!と持っていたクラス表をめくり返した。
その後、いつものように登校してきた私は、ユカリの要望で裏返しにされた1枚のプリントとひたすら睨めっこしていた。
表向きは白紙にされているものの、その裏側にはびっしりと3学年全員分の氏名が打ち込まれた文字が、うっすらと透けて見える。
なんとか光にかざして見えないものかと試行錯誤していたら、ユカリに怒られてしまった。
みーちゃんは「いいから早くしてよ」と呆れてる。
小学校5年の頃からこんなやり取りをずっと続けてきた私たちも、気づけばもう中学三年。
同時に、今日は年に一度のとても貴重なクラス替えがある。
しかも中学校生活最後のクラス分けでもあるから、今回の結果はかなり重要で重大だ。
今年は去年のような1枚の掲示板で発表される形式ではなく、一人ひとり新しいクラスの紙を手渡された。
「それじゃあいくよ、せーの!」
ユカリの掛け声とほぼ同時に、私たち三人は揃ってバッ!と持っていたクラス表をめくり返した。