TEARS【~君色涙~】
「ねぇこの後さ、どっか遊びいかない?」
「いいね、こないだ出来たモールとかは?」
その日の放課後。
側ではユカリ達がこのあとの予定に花を咲かせる中
私はどこかボンヤリした表情で荷物をカバンにしまっていた。
「隼人、部活いこーぜ」
「お~」
このとき、廊下の方から聞こえた隼人の声に私の手がピタ…と止まる。
少しの間躊躇していたものの、思いきったように顔を上げた私は……
「あっ、ねぇ隼人…!」
とっさに声をかけたものの、
私が振り向いた時にはもう、隼人は部活仲間たちと教室を出ていった後だった。
あ……
「ねぇ、優衣は?優衣も一緒に行くでしょ?」
しばらく途方に暮れていると、ユカリとみーちゃんが声をかけにきて。
そんな二人を前に私は申し訳なく笑って見せる。
「ごめん。私、今日は弟のお迎え頼まれてるんだった」
「そっかぁ…、確か優太くんだっけ?じゃあまた明日ね!」
バイバイと見送るユカリ達に手を振り返しながら、私も教室を後にする。
「いいね、こないだ出来たモールとかは?」
その日の放課後。
側ではユカリ達がこのあとの予定に花を咲かせる中
私はどこかボンヤリした表情で荷物をカバンにしまっていた。
「隼人、部活いこーぜ」
「お~」
このとき、廊下の方から聞こえた隼人の声に私の手がピタ…と止まる。
少しの間躊躇していたものの、思いきったように顔を上げた私は……
「あっ、ねぇ隼人…!」
とっさに声をかけたものの、
私が振り向いた時にはもう、隼人は部活仲間たちと教室を出ていった後だった。
あ……
「ねぇ、優衣は?優衣も一緒に行くでしょ?」
しばらく途方に暮れていると、ユカリとみーちゃんが声をかけにきて。
そんな二人を前に私は申し訳なく笑って見せる。
「ごめん。私、今日は弟のお迎え頼まれてるんだった」
「そっかぁ…、確か優太くんだっけ?じゃあまた明日ね!」
バイバイと見送るユカリ達に手を振り返しながら、私も教室を後にする。