TEARS【~君色涙~】
そうだよね……





そして次の日の土曜日。

私は黙々と部屋で勉強机に向かっていた。


「……」


目の前に広げられているのは、来週の期末試験に向けた数学のドリル。

前に隼人から教わった事をいくつも思い返しながら、ひたすら問題を解き進めていく。



「……っ」



でも途中、動かす手が止まってか

思わず握りしめていたシャーペンの芯がボキッと折れてしまった。



すぐさまカチカチと音を鳴らすも、切らしているのかちっとも出てこない。


焦ってペンケースの中をあさってみたら、肝心の中身が空っぽだった。



はぁ、なんでこんな時に…。

でもテスト前に気づいてよかった。



ちょうど行きづまってたし、気分転換もかねて買いに出ようかな。



そう思った私は、一旦机の椅子から立ち上がる。
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